最初に言ってしまえば、社会も会社も君の事なんか必要としていない。

会社を辞める若者が多い・・でも当然じゃない (2ch)
1 名前:名無しさん@明日があるさ[] 投稿日:04/10/23 18:24:45
入社早々、1ヶ月もたたない間に会社を去っていく若者が増えている。
ひどいものだと半日で会社を辞める人もいるそうだ。
サービス残業、人間関係の悪化、長時間労働
マイホームを買ったとたんに転勤命令、
付き合いたくもないのに飲み会に参加させられる。
自分に合わない仕事をやらされる。
いつリストラされてもおかしくない状況。
厚生年金の破綻。
会社自体に未来がない。
会社事態に希望がないよね。

やりたい仕事だと思ってたが自分の想像していた
仕事と全然違ってたというのは多いのかな?
http://s03.2log.net/home/hopeless/archives/blog20050414.html

最初に言ってしまえば、社会も会社も君の事なんか必要としていない。君は代替可能な「人材」でしかなく、君の生き方も個性も人生観も、会社と社会にはこれっぽっちも必要とされていない。人材とはmaterialではあってもHumanである必要など問われていないのだ。
片や、君は社会を必要としなければ生きていけない。今や「仕事をする」とは「会社に就職してサラリーマンになる」ことと同義になってしまって、だから、君は会社を必要としなければ生きていけない。
社会と個人には、だから、自ずと、深い断絶があるのだ。
この春から、新卒で「会社」に入社した人も多かろう。そして、「会社」に入社する為に大変苦労をしただろう。君はそこで、「会社人として通用する資質」を微にいり細にいり審査されたのだろう。ところでそんな会社は、会社として正しいか、微にいり細にいり審査されているわけではない。ここでいう「正しい」の定義はなんだろう。「倫理」、だろうか。勿論そんなものあるわけがねえ。何故なら会社の、そして資本主義の目的は「際限なく利益を上げる事」なのであって、お年寄りや妊婦に席を譲ったり、貧しいアフリカの国に「ウィー・アー・ザ・ワールド」を歌う事でもないからである。要するに、金さえ儲けられればそれでいいのだ。そして、会社・資本主義社会が利益を上げる目的というのは、それは、「さらにもっと利益を上げる為」、という陰鬱でカフカ的なトートロジーの世界なのだ。
だから、会社にも社会にも何も期待しちゃいけないと思っている。
闇雲に「豊かな生活」なんて言っちゃうけど、それは「豊かな生活」という消費行為をさせられているだけなのだと思う。そしてその消費行為を実現させる為に、「際限なく金を金を金を儲ける事」を目的としてしまう。僕等が社会に対して感じていた齟齬を、今度は僕等が行使する。この夢のように愉快な悪循環。
「自分の会社」という言い方をすることがあるけれどそれは正しくは無い。会社とはとどのつまり株主のものであり、自分らはその会社と雇用契約を結んでいるに過ぎない。つまり会社と個人は相互に契約を履行すべき存在であり、逆に言えばそれ以下でもそれ以上でもないのだ。
雇用条件や賃金体系に関する問題は、本来その契約の中に謳われているべき事項であり、その反古があるからこそ皆さんこの様に汲々としてるのだろうけど、実際のところ、日本の会社、社会は「契約」ということに関して甘いのだろうと思う。明文化された条項以外の業務があったり、経営者の胸三寸で契約(のようなもの)がころころ変わったりするのが当然に事のようにおこなわれているからな。これは敗戦〜高度経済成長期の名残りで、遮二無二利益を上げる為にはなりふりなど構っていられないという世相があったからなのだと思う。何所とは言わないが経済的な発展途上国が急成長の際にイリーガルとも見える商売を展開したあげく様々な歪を生むのはこれに似ているなあ、と思うことがある。でも日本も昔はああだったんである。
「契約」という認識は欧米的な感覚で、その内実は極めてドライなものだ。実に簡単に解雇される例などを思い出してほしい。ところが例えば日本で言うならその雇用関係には心情的なものが存在し、気持ちが伝わるとか伝わらないとかいった曖昧な感情がその底流にあるような気がする。これまで終身雇用や年功序列などどこか社会主義的とも見えるような会社のあり方をしてきた理由には、そこに見えない村落共同体に似た同胞意識があったからなのだと思う。それで今までうまくはいってきたんだが、今現在のような低成長(というか安定期と見るのが正しいような気がするけど)の時代では、情緒だけではもうどうしようもないんだぜ、って感じで経営者と若い社員の間にすれ違いが生まれてるんじゃないかな。

自分のことを翻って見るのならば、オレとしてはあくまで理想でしかないが、暗い気分や怒り心頭な感情で仕事などしたいと思わない。会社が馬鹿だったり人間関係がクソだったり、というのはどこの世界でもあることだと思う。馬鹿にかかわずらうとこちらも馬鹿になる。つまらない思いを抱いて生活はしたくは無い。ただな、あまりまともな社会人ではない上に便所掃除程度の内容の仕事しかしていない為、偉そうな事言えねえだよなあ。…ええ、今日もマリアナ海溝よりも深い眉間の皺を寄せ、怒鳴り散らしながら仕事してました…オレの心の平安はいつの日か…。