SUBMERGE TOUR in 恵比寿リキッドルーム

16時スタートだったが、途中でテクノ同好者Kと合流、17時頃入場。恵比寿リキッドルームは始めて。ホールに入ると既にロス・エルマノスがライブ演奏していた。
というか、テクノといいながら、今回は徹頭徹尾生演奏なんですよ。生演奏テクノ。いや、本質的には、彼らの演奏してた音楽は誰かが言ってた通り「テック・フュージョン」なのかもしれないな。テクノの機械的な部分がなくて、人間臭く、暖かい。
ロス・エルマノスが途中でクラフトワークの「デンタク」を演奏しだした時は可笑しかった。ラストは名曲「ジャガー」を、勿論生演奏で。生ジャガー。これは感慨深かった。
続いてはMR.DE。でぶっちょの体をゆさゆさ動かしながら、ラップなんかを交えて演奏する。MCの合間には笑い声まで上げる。演奏もリラックスしたもので、演奏する連中の気取らない感じは、なんだか、近所のニーチャンの初舞台を観に行ってるような気にさえさせる。
デトロイトテクノレーベル、サブマージ。今回はこのサブマージの面々が来日したんだけど、彼らは、あくまでアンダーグラウンドにこだわり、メジャーやメジャーデビューに興味を持ってないんだね。基本的に、自分の手元足元で音楽をやって行きたい、という思いと、一緒に苦労しながら生活してきた地元の人間しか信用しない、って事だと思うんだ。
そんな連中のライブ・アクトで、これほどリラックスした演奏を見られるのは、音楽を聴くオレ等も、彼らにとってのコミュニティの一員、ファミリーの一員ってことで、演奏を聴かせているからなのかな。この場にいるものは、家族の一員であると言う事。
今回のツアーは、大所帯のせいで、チケット代高かったんだけど、これほど大所帯になっちゃったのは、ビジネスの部分もあろうが、「俺らファミリーなんだから。皆で行こうよ」と、コミュニティぐるみで仕事がしたい、という結束感からなような気もする。
そしてギャラクシー・トゥ・ギャラクシー。これがもう、本当にフュージョン。CDで聴かせた音源は、既に彼らが「今やりたい事」とは違う、ということなのか。もともとユニットの首謀、マッド・マイクは、このユニット名以外にも変名で幾つもシングルを出しており、それぞれ様々なイメージの曲調で、その変幻自在な趣味を感じたものだが。
今回ギャラクシー・トゥ・ギャラクシーはコールアンドレスポンスはするわで、もう大変。でも取り合えずテクノを聴きにきた自分はちょっとつまらなかった。
最後はDR.JAMES PENINGTONNOによるDJです。これも小細工無しのぶっといミックスで、良かった良かった!