鬱っぽい

なんだか鬱っぽい。秋だからだろうか。何故か物思いに沈んでいる。
…というような内容のことを、うじうじめそめそと心情吐露を交えながら書き散らかし、繊細で可愛げのあるこのオレを演出する予定だったが、晩飯食ったら鬱なんて影も形もなくなってしまった。
これってひょっとして鬱なんかではなく、単に腹減ってただけなんじゃねーか?

もう、ほんっとに、鬼畜な奴なんだよな。内省とか逡巡とかまるでない人間なのね。ひょっとして悩みも無いかもしれないしな。(あ、いや、最近頭が薄くなりかけて…)なんというかあからさまに単純な人間なんだよ。単純さにおいてはミジンコやゾウリムシ並みなんだよ。だいたい多少ヘコんでも、一晩寝りゃあすっきりしちゃうしな。
そもそも鬱は、鬱病とかいうと実際は内因性で気質的なものであり、これは周期性があったりするらしいが、単に何かあってヘコん出る状態の事は鬱“病”とは言わないよね。これは外因性のものであり、神経科に行くとノイローゼの扱いになるんじゃないのかな。ただどうもオレの会社で鬱病カミングアウトが多くてさあ。皆大変なんだなあ。でもそんな事言ったらオレなんて20年ぐらい鬱病だったはずなんだけど、誰も信じてくれないんだよなあ。
でも、例えば、自分で自分をある言葉で規定しちゃうと、(この場合「自分は鬱病だ」と規定しちゃうと)その規定した言葉で逆に自分が本当に“そのもの”になっちゃうって事もありうると思うんだけど。だから、すぐ自分を○○だ、とか思い込んだり決め付けたりしないほうがいいんじゃないかなあ。
あとTVかなんかで見たんだけど、ちょっとヘコんでる時の簡単な対症療法があるのね。本当に簡単なの。それは、「口をポカンと開けてみる」、これだけ。これだけで、それまで頭で渦巻いてた行き場の無い思考がフッと抜けたように消えるんだよね。どうも、人間は、口を開けていると、難しい事を考えられないらしいのね。勿論、これで物事が解決するわけじゃなく、あくまで対症療法なんだけどね、でも、所詮口開けたぐらいで一瞬でも消えちゃうような悩みなんて、悩みじゃないかも、って思えるかもしれないよ。