酒と狂奔の日々

新しい事業所に異動してから初めての飲み会に出席する。定年退職の方の送別会なのだ。
で、そういうのとはお構い無しに暴走する。そもそも素面でも暴走している人間なので、オレ的にはいつもの延長線上というかいつものゴージャスバージョンを演ってるというかキャンペーン期間に付き50%増量しました!というか、なにしろお徳用サイズのオレの暴走を堪能できるいい機会なのである。ありがたく思いなさい。
というか、どこかでも書いたが、そもそも大人数で飲むのが苦手だ。大人数で飲んでいる時のオレはアシッドな奴になるんである。宿痾の如き自我肥大症のオレは、大人数でいるとそこに自分がいる理由が判らなくなってしまうんである。存在が希釈されたような気分になるんである。それでついつい遣っちまうんだよこれが。
・・・で、ここまで自己弁護しておいてなんだが、要するに酒癖が悪いんである。
挑発と罵倒と恫喝と嘲笑と冷笑とあからさまな無視と軽蔑と巧言と令色と好色と劣情と変態と退行と造反と虚偽と狂気と痴呆を一遍に演じてしまうんである。
何しろ声がでかい上に、相手に付け入る隙を与えないほど立て板に水で喋り続ける。本人はパフォーマンスのつもりなんだが、面白がってるのはオレだけなので、周りには迷惑この上ないことも判っているのである。
でもやめられない。わかっちゃいるけど、やめられない。
そして、一通りやって飽きると、女子の所に行って飲み会が終わるまでデレデレし、あまつさえ口説き始めるのである。もうこうなると単なる狂犬である。昨日は「オレのことをキモイって言ってくれ!」とか言って迫ったもんな。で、大概、「Fさん(オレのこと)って本当は繊細なんでしょう?」とか見透かされてるんである。


サイテーだ、オレ。
しかし、オレには一人だけストッパー役の人間がいて、洒落にならない状態になるとオレの所にやってきて額をペシャッと叩いて「止めなさい」といってくれる。そうするとオレはちゃんとリセットされるんである。オッキーちゃんいつもありがとう。昨日はなかなか来てくれないからこれでいいのかなあ、とか思っちゃったよ。そういえばいつだかは飲みに来てる全員からオシボリぶん投げられたこともあったなあ。楽しかったなあ。
という訳で今日は二日酔いだ。頭の中はクラスター爆弾の炸裂したバグダット郊外のような有様である。その状態で日記更新しているオレはきっとアホである。
しかーし!今日もオレには飲み会が待っているのである。戦士に休息はない。新たな戦いがオレを呼んでいるのである。止める訳にはいかないのである。
わかっちゃいるけど、やめられない。