話は脱線してジンギスカンについてちょっと

その他北海道的ソウル・フードとして挙げるべきなのは羊肉の焼肉、ジンギスカンであろう。
漢字で「成吉思汗」と書くこれがなぜジンギスカンなのかというと、モンゴルの初代皇帝ジンギス・カンないしチンギス・ハーンの被っていた帽子と羊肉を焼く鍋の形が似通っているからである。もちろん、モンゴルでは羊肉が定常的に食されていることもあるだろう。
凸状の鍋の底辺、帽子のつばにあたる部分は溝になっており、ここに焼いた肉の脂が流れて溜まるようになっている。生家ではここに水を入れて、脂がはねないようにしていた。
羊肉は大人の羊の肉がマトン、子羊の肉がラムと呼ばれており、ラム肉のほうが柔らかい。羊肉は漢方では体を温める食物とされている。寒さの厳しい北海道、そしてもちろんモンゴルでは必須の食物ということが出来るだろう。
タレは北海道で一番有名なのは「ベルの成吉思汗のタレ」であろう。これは普通の焼肉のタレと比べ、殆ど醤油じゃねえか?と思っちゃうほど塩辛いタレだ。でもオレは「味噌味タレ」のほうが好きだったな。これが本州では殆ど手に入らなくて、実家に帰ることがあったら数本まとめて買って東京に送ったりしている。
北海道にいた頃はこれを週に一回は家族で食べていた。4人家族で1〜2キロぐらい食べるかな。一緒に焼く野菜はもやしが基本。理由は判らないんだが…。肉も100g7〜80円ぐらいで手間も掛からず実に安上がりな食事だったんだよ。