A Hard Rain's A-Gonna Fall

今日もいやおう無しに今日であった。
今日は月曜日、例のナニのソレが先週で終焉を迎え、今日一日生きているのは何か非現実的な気さえした。朝会社に出、終日仕事をこなす。ルーティンワークは自転車の運転の様に体が覚えきっており、思考が停止していても全ての仕事はミス一つなく終わる。自分は目だけの存在だ。目で見て、そして手を動かす。悲しいとか辛いとかさえ思わない。なにしろ感情のスイッチが切れてしまっているからだ。だがこれはよく見知った感覚だ。オレの人生は大概こんなもんだった。今に始まったことじゃない。
昨日の夜Mから他愛のない一行メールが来てて、でも気付けばオレはそのメールを何度も読み返していた。一週間で一番憂鬱な日曜の夜。そもそも一番酒飲んでるのが日曜の夜だ。飲酒が自殺願望だとするなら、一番死に近いのが日曜の夜なのだ。そんな索漠とした夜に思わぬ人の声はオキシドールのように胸に沁みた。
そしていい歳こいてオレは「ブルーだ。明日会社行きたくない」と返信する。でも随分と歳の違うムスメに何を駄々こねているんだろうと思う。しかしオレが愚か者だと言うことさえ、今に始まったことじゃない。
今日は会社の給湯室が危険だった。「ここでよく喋ってたなあ」とか思ったら、突然感情が水を吸ったようによみがえり、慌てて頭の中の『思考停止ボタン』を連打した。
そんなこんなな月曜日だったが、帰りは「う」と「す」さんと軽く飲む。1時間ぐらいで切り上げ、電車に乗って降りたら外は雨。And it's a hard rain's a-gonna fall。帰ってから関係各位にメールする。そして元気でやってることを確認してすこし人間に戻ったような気分になる。でもこんなことがいつまで続くんだろうと思う。本当は、オレはもっと楽しくやってた筈なのにな。