片腕カンフー対空飛ぶギロチン

片腕カンフー対空飛ぶギロチン [DVD]

片腕カンフー対空飛ぶギロチン [DVD]

凄いタイトルですなあ。「片腕ドラゴン」という映画の続編ですが、この「片腕ドラゴン」、子供のときに劇場で見てるわ。片腕を切り落とされ、もう片方の腕でカンフーをやるためにその片腕を鉄のように鍛える地獄のような特訓が凄かったような記憶が…。で、今度は「空飛ぶギロチン」を操る盲目のカンフー爺(!)と戦うわけです。ドリフターズに出ていた「すわ親治」似(確証無し)のムエタイ使いとか、腕が伸びる(!)ヨガ導師(そうかダルシムの元ネタはこの映画か!?…でも火は吐きません)とかとも戦うわけです。なんと言うかこう書くと無茶苦茶なんですが、まあ実際無茶苦茶ですが、面白く見せるための工夫とアイディアはなかなかで、私は楽しませてもらいました。コミック漫画の乗り、というと今は当たり前ですが、この映画は先取りしてたのかも。
ただ、真面目に観ようとすると単なる馬鹿映画になってしまう危険性も孕んでおり、会社の「い」チャンにDVD貸してあげた所、激しい拒絶反応を見せてしまいました。「い」チャン、スマン。
つまり、いわゆるビザール/モンド系の映画としてみるべきなのが正しいと思うのですが、「ビザール/モンド系ってどういう意味?」とか訊かれてもワタシは即答に困り「海老ボクサーみたいな映画のことだよ」などと馬鹿な答えしかしないと思いますので誰も訊かないように。
そもそもこの映画を観るきっかけになったのは「KILL BILL Vol.1」のゴーゴー夕張(ああ好きだ好きだ大好きだこのネーミング)のギロチン・ヨーヨーの元ネタだったという所からですね。
DVDのほうは主役・監督のジミー・ウォン氏のインタビュー、東京ファンタの舞台挨拶の映像も納めており、こんな映画を発掘し、DVDとしてパッケージングした方たちの愛情が感じられてその辺がまたナイスな印象です。インタビューではジミー氏が、日本での評判を痛く気に入り、さらに続編の製作を決意するという話も。なんか思いっきりお馬鹿でパワフルなカンフー物だったらいいなあ。

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
香港・台湾の映画界を股にかけて活躍する伝説のカンフースター、ジミー・ウォングが監督・脚本・主演を務めたカンフーアクション。片腕ドラゴンことユーは、盲目ながら殺人兵器・空とぶ“ギロチン”を操る清朝最強の刺客・フンシェンと対決することに。
片腕カンフー対空飛ぶギロチン 価格: ¥3,980
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00013F68C/250-4912332-2993059