『謎の円盤UFO』Blu-ray Box Set買ったぜ!


遂に!遂にあの『謎の円盤UFO』がBD化された…ッ!!
もうね。オレにとって『謎の円盤UFO』は、幼少時に物凄く魅せられた海外SFTVドラマなんですよ。TV初放送は1970年といいますから今から40年以上前のものなんですが、去年惜しくも亡くなられた『サンダーバード』のプロデューサー、ジェリー・アンダーソンが製作しており、それまでの『サンダーバード』のような人形を使った特撮ではなく、生身の人間を登場人物にして、様々なSFメカをミニチュアで描くSFドラマなんですね。まずなによりこのSFメカの特撮がカッコイイ!映画『2001年宇宙の旅』を彷彿させるクールで美しいフォルムのメカが次から次へと登場するんですよ。


そして登場人物の皆さんの出で立ちがカッコイイ!というか変なコスチュームが心をザワザワさせる!お話のほうは宇宙のかなたから地球へやってくる正体不明のUFOを地球防衛組織SHADOが撃退する、といったものなんですが、単純なSFドラマかと思いきや奇妙にミステリアスかつシュールな展開を見せ、毎回なんだか煙に巻かれたような終わり方をするところが子供心にもとっても不思議なドラマだなあ、と感じていました。
  
この『謎の円盤UFO』、DVDBOXでは既に発売済みだったんですが、やっぱり高額でなかなか手が出が出なかったんですよ。それが今回、DVDBOXよりも全然安く、さらに高画質のBDBOXで出ると知り、これはもう待っていられない!とばかり少ないボーナスはたいて買ってしまった、という訳なんです。この『謎の円盤UFO』に関しては自分の長いブログ歴の中でも何回かエントリで書いたことがあるので以下に引用してみます。オレの『謎の円盤UFO』愛を感じてくれ…ッ!?

謎の円盤UFO」は1970年10月3日〜1971年3月27日まで26回、日本テレビ系で土曜日の午後8:00-8:50の時間帯でやっていたのが本邦初放送のようです。丁度小学校の2年か3年生ぐらいのときで、「8時だよ!全員集合!」と「謎の円盤UFO」のどちらを見るのか家族でチャンネル争いをしていたのをよく覚えています。このチャンネル争いというのが馬鹿馬鹿しくて、オレの親父が「全員集合!」を見たがってて、小学生のオレが「謎の円盤」を見たがってたという、普通逆じゃないか、という争いだったのです。いつも争いの最後は母が出てきて、「子供の見たいものを見せてあげればいいじゃない」と親父をいなしていたのを覚えてます。


「謎の円盤」というのはそもそもが“雲をつかむような話”が多く、すっきりしない結末で終わるパターンが殆どだったのですが、オレは子供なりにどこか不条理劇めいたこの物語を理解しようとしてましたし、それなりに面白く見てました。しかし、チャンネルを奪われた親父の方は、単純なお笑いを見ようとして訳のわからないSFドラマを見せられ、怒り心頭に達したのか、オレの横でしきりに「こんな面白くないもの!こんな面白くないもの!」とぼやきまくってました。たまに本当に訳のわからない回とかがあったりすると、「な、面白くないだろ!」と鬼の首でもとったかのように勝ち誇ってました。…いや〜大人の癖になんて嫌な奴だったんだろう。しかし最近思うに、この親父の嫌〜な性格は今のオレそっくりで、真面目に考えると暗澹たる思いがします。


謎の円盤UFO」の魅力はなんといってもそのメカでしょう。「サンダーバード」「キャプテン・スカーレット」を製作したジェリー・アンダーソンの初の実写TVということで、その凝りまくったSFデザインはガキのオレのハートを鷲掴みにしたものです。そもそもUFOのデザイン自体、そのころ一般的だった“アダムスキー型”と一線を画すもので、ガキのオレは暇になるとこのUFOの絵を描いて遊んだものです。


ムーンベース。UFO探査衛星SIDの「ユーエフオーハッケン」というマシンボイス。海底から戦闘機を飛ばすことのできるスカイダイバー。地球〜月間往復船ルナモジュール。そして、そして、何よりオレを魅惑したのはUFO迎撃機インターセプター!戦闘機の先端に一撃必殺のでかいミサイルが一発だけ付いてるんですが、そのミサイルのでかさがまさに破壊兵器然としてしびれまくりました!オレ、今のパソコンは4代目ですが、最初の設定でパソコンに名前をつけるときはいつも必ず“INTERCEPTOR”と付けています。


あと面白かったのは主要登場人物であるストレイカー司令官とフォスター大佐との確執ですね。ニヒルでクールなストレイカー司令官の銀髪に萌えました。そしてそれと対照的な熱く男らしいフォスター大佐。時に協力し合い、時に反目し合う男二人のドラマに、小学生だったオレは、なにか男にしか分からない男同士の想いを感じてしまい、妙にドキドキしたものです。


●メモリの藻屑、記憶領域のゴミ 2004年5月28日 『オレと謎の円盤』を一部加筆訂正

ネットのフリマで「謎の円盤UFOアルバム」というムックを購入。番組に登場した様々なメカのミニチュアモデル6面写真、TV放送時のショットなど、造形が中心の編集で、TV放送時のストーリー等にはあまり触れられていないが、十分十分。今見ても最高に美しく未来的なビジュアル・デザイン、さすがサンダーバード製作のジェリー・アンダーソンです。


一応出演者達のポートレート写真も揃っており、ストレイカー司令官の銀髪に改めて萌え。写真を見ると女優陣も綺麗な人が揃っていた事に少しびっくりしました。「謎の円盤UFO」の紅一点といえばムーンベースのエリス中尉ですが、いやあ、いいわ。可愛いわ。あの訳の分からない紫色のウィグとクレオパトラみたいな派手SFメイクは、放送時ガキだったにも拘らずオレの心を鷲掴みにしたもんですが、なんとスッピン写真が載っており、こ、こ、これが、信じられない位清楚で美しくてイイ!!このショット一枚見るだけでも購入の価値はあったかと。


それにしても潜水艦スカイダイバー号の乗組員達は何故に皆制服がセクシー網シャツだったのじゃろう。子供の頃これを見たオレは「暑いのかこの潜水艦の中は?」とか思ったが。


ところでなんで今頃「謎の円盤UFO」かというと、今度セガから「再来!謎の円盤UFO」というDVDインターラクティブムービーが発売されるからなんですよ。


内容は新シナリオのオリジナルストーリーと謳われていますが、TV放映時のフィルムを編集したものになるんだろうな。インターラクティブというだけあって多分マルチシナリオなんでしょう。ただフィルムの継ぎはぎじゃあちょっと内容は期待できないかもなあ。


それよりもですよ、初回限定版特典がですよ。1.「小松崎茂原画による500ピースジグソーパズル」、2.「シャドー主要兵器の超精密ペーパークラフト」、3.「シャドーマークステッカー」なんですよ!あああ、なんか微妙だが欲しいなあ。ペーパークラフトじゃなくてフィギュアとかの方がいいけどなあ。食玩程度の大きさでもいいからさあ。この限定版が価格が¥7800で、ああ、これも微妙な値段だなあ。ゲーム1本買ったと思えばいいのかなあ。


●メモリの藻屑、記憶領域のゴミ 2005年3月26日 謎の円盤UFO(ユーエフオーとお読みください)


BDの仕様などは以下に。

「人類はすでに地球防衛組織SHADOを結成していた ! 」
度重なるUFOの襲撃から秘密裏に地球を守り抜いたSHADOの活躍を描く初のライブアクションTVシリーズ、ついに初ブルーレイ化 !
○「サンダーバード」の大成功で一躍その名を轟かせたジェリー・アンダーソンが、それまでの人形を使ったスーパーマリオネーションではなく、生身の人間を起用し製作したライブアクションTVSFドラマ。
○日本では1970月10月~1971年3月の間放映され、魅力溢れるキャスト陣を初め、その斬新なコスチュームやエンタテインメント性溢れるストーリーは当時の話題を大きくさらった。
○海中・地上・空・月面・宇宙空間と活躍する、斬新デザインのスーパーメカ特撮も人気となり、放映から40年以上経った今でも根強いを持つ。
○オリジナル音声はもちろん、吹替音声、有名なオープニング・ナレーションや、スクランブルシーンに流れる「サンダーバード・マーチ」など、日本版オリジナル演出の双方を堪能できる。
○国内初ブルーレイ化では、オリジナル放送同様の、画面サイズ4:3での収録が実現! オリジナル35ミリのネガから、米“Technicolor Creative Services"にてテレシネを実施! 丁寧なレストアを施し、鮮やかな色調が復活!
さらに、新たに見つかった過去の放送素材を元に、吹替音声の一部を復活させることに成功!
○全26話をディスク7枚・1BOXに完全収録!
○DVD BOX未収録映像を追加収録!
○豪華アウターケース仕様&ブックレット(40P)封入!
○初回生産限定!