最近ダラ観したBlu-rayだのDVDだの〜『ロード・オブ・クエスト〜ドラゴンとユニコーンの剣〜』『ランゴ』

■ロード・オブ・クエスト〜ドラゴンとユニコーンの剣〜 (監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン 2011年アメリカ映画)

『スモーキング・ハイ』のデヴィッド・ゴードン・グリーン監督によるお下劣ファンタジー映画。主演のダメ王子をダニー・マクブライドを演じており、その兄のイケメン王子をジェームズ・フランコ、さらに女戦士イザベルになんとナタリー・ポートマンが配役されております。お話は悪い魔法使いにさらわれた女性を救い出すため兄弟王子が冒険の旅に出る、というよくあるファンタジー物語なんですが、これを下ネタ満載でやっちゃってるところがミソであります。チンコおっ勃てたミノタウロスが登場しゲイの下僕を襲ったり、そのミノタウロスを倒して戦利品としてチンコをぶった切って首から下げたりと好き放題やってますな。しかし日本未公開のDVDスルー映画ながら、「なんでこれが未公開なの?」と思っちゃうほどきちんと出来ており、モンスターや魔法使いとの戦いではそれなりにセットや特殊効果が駆使され、単なるお下劣映画ではないところがgoodでしたな。これにナタリー・ポートマン演じる謎の女戦士が絡むわけですが、下ネタ三昧の脚本を臆することなく演じているのがかな〜り素敵でありました。

■ランゴ (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2011年アメリカ映画)

ランゴ おしゃべりカメレオンの不思議な冒険 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

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迷いペットのカメレオンが動物たちの住む砂漠の町に辿り着き、なぜだか保安官に祭り上げられワルモノたちと戦う、というCGアニメです。冒頭の主人公のシュールな独白が展開する部分から引き込まれますが、このシュールさって、監督ゴア・ヴァービンスキーが『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の冒頭でやっていたことと通じるものがあって、この監督実はこういうのが好きなんだな、やりたくてたまんなんかったんだな、と感じさせられましたね。『パイレーツ〜』だと失敗していた(あれは失敗だと思うなあ)けどこの作品ではそれが巧く表現されており、後半の現実と幻想の狭間で自らのアイデンティティを追い求める、なんてシーンではそれが非常に効果的に表現されていたように感じます。この強い幻想味は一貫して『ランゴ』の基調となっており、公開時”大人向けのアニメ”と呼ばれていたのはそういった側面があったからでしょうね。西部の荒々しい自然の描写もとても美しく、完成度の高い作品となっていましたね。