ブチ切れオヤジの鬼畜大暴走!〜映画『96時間』

■96時間 (監督:ピエール・モレル 2008年フランス映画)


パリに遊びに行った娘が誘拐された!?犯人は売春目的の大掛かりな人身売買組織らしい!「ワシの娘になにさらしとんじゃあ〜〜〜〜〜ッ!?」元CIA工作員だった親父はアメリカからフランスに乗り込み、娘を救う為に鬼神の如く暴れまわる!?娘の安否は!?親父の暴走の行方は!?世界最強最悪の子煩悩親父の戦いが今始まる!?

いや〜「愛する肉親を凶悪な敵から救う」というオハナシは山ほどありますが、この『96時間』、被害者側のほうが敵より更に凶悪だった、というとんでもないお話でしたね〜!娘を奪われた子煩悩親父ことブライアン(リーアム・ニーソン)は元CIA工作員のスキルとコネを最大に生かし、あれよあれよという間に敵を追い詰めていきますが、「法律なんか知ったこっちゃねえ!だいたいCIAの時だってやってたことは殆ど非合法だったからな!ガハハハ!」とばかりに、もう徹底的に凶悪の限りを尽くします!そりゃ実の娘が売春組織に売り飛ばされるっちゅうのを黙って見ている親はおりませんが、ボコボコにするのは当たり前、当たるを幸いなぎ倒し、邪魔するヤツは撃ち殺し、口を割らないヤツは電撃拷問、しまいには脅かすために事件とは無関係な一般市民まで撃っちゃいます!ちょっとオッサン幾らなんでもそりゃやり過ぎじゃねえのか!?と観ているこっちまでハラハラし、ぶっ殺される敵役に同情心が湧いてしまうほどの徹底的な外道・非道・鬼畜ぶり!オッサンの通った後は屍累々、まさに草木も生えない皆殺しの荒野と化しているんですな!オッサン強すぎ!誰もヤツを止められねえ!まさに暴走機関車、最終兵器、人間核弾頭状態! そんなおっさんにこのオレは、恐れ入谷の鬼子母神*1

最後には「こいつ殺してなんかコクサイテキに累が及んだりしないの!?」とか思っちゃうようなヤツまでぶっ殺しちゃいますが、なにしろ関係者全員ぶっ殺してますから分かりゃしねえよな!だいたいこんだけ強かったら仕返し来たって返り討ちだろ!オッサンあんた凄いよ!もはや「たった一人の軍隊」の名はランボーじゃなくてオッサンのためにあるようなもんだよ!ランボーさんは昔たった一人でアフガン軍全滅させたけど、オッサンならたった一人で東欧を火の海に出来るんじゃないのか!?こりゃ絶対続篇できるね!と思ってたら実際続篇が企画されているらしい!ギャハハ!次回もまたまた娘が誘拐されるというお約束の展開だと思うけど、次は秘密結社どころか国一個潰しているような気がするよ!ポスターはきっとミサイルにまたがって両手にアサルトライフル抱えたリーアム・ニーソンの絵が使われるんじゃないかな!?鬼畜映画ファンは是非観に行ったほうがいいね!ああ楽しみだなあ!しかし映画のラストは自分の娘に「助けてくれてありがたいんだけど…お父さん、ちょっとキモイ…」って言われるオチだっていう気がするけどね!

■96時間 予告編


*1:全然関係無いが、この「恐れ入谷の鬼子母神」には以下に「びっくり下谷の広徳寺、どうで有馬の水天宮、志やれの内のお祖師様、うそを築地の御門跡」と続くのらしい