映画『ウルヴァリン』は固くて長くて太いソレがギンギンにおっ立ってる物語だったッ!?

ウルヴァリン/X-MEN ZERO (監督:ギャビン・フッド 2009年アメリカ映画)


X-MEN』トリロジーは一応完結をみたようだが、そんな中、"ピン立ちキャラ"の映画が作られた。いや"ピン立ち"とかいっても固くてぶっとくてどす黒いあんなものがビンビンに立っている、というお下劣なことを想像してはいけない。…あ、想像してるのはオレだけですかそうですかそうなんですかどうもスイマセン。そのギンギンに立っている人というのが誰あろうあのウルヴァリンである。たしかにあの人ならビンビンのギンギンの血管ピキピキにおっ立ちまくってるよね!爪だけど!
映画はミュータント能力が覚醒してしまったウルヴァリンことジェームズ/ローガン(ヒュー・ジャックマン)と、同じくミュータントであり後にセイバートゥースと呼ばれることになる兄のビクター(リーヴ・シュレイバー)との確執の物語として描かれるわけなんだよな。二人はその戦闘能力の高さから軍に目を付けられミュータント軍団として戦いの中に身を置くが、次第に軍の陰謀に巻き込まれ、そして兄と半目しあい、ミュータント同士の殺戮の戦場へと追いやられて行くんだ。
本編である『X-MEN』トリロジーがアメコミ・ヒーロー物の期待作としてあれこれ力の入った演出がされていたのと比べ、こちらの『ウルヴァリン』はいい具合に肩の力の抜けたB級アクション・ヒーロー物として仕上がっていて、これが意外と好感触な映画であったな。登場するミュータントたちはみんなどちらかというとごく普通の格好をしていて、本編みたいになんかキモイヤツとか全身タイツ姿の人とかが登場しなかったのがよかったのかもね。特に後半のスリーマイル島原発跡地の戦いはなかなかのもんだったぜ。
さて、この『ウルヴァリン』はナニがテーマだったのかと考えてみたんだよな。これ、要するにウルヴァリンセイバートゥースとの壮大なる兄弟喧嘩なわけなんだが、そもそもこの二人はナニが原因で対立しあったのかということだな。これはやっぱ二人の持つ能力、ぶっちゃけて言えば武器にあたる"モノ"=爪の違いにあると思ったね。弟であるウルヴァリン固くて長くてぶっとい"モノ"を持ってるんだが、兄セイバートゥースはそれに比べ見た目的にはごくありふれた大きさの"モノ"しか持っててないわけなんだよ。即ちこの映画の本来のテーマは、「自分よりデカいイチモツを持つ弟への兄の嫉妬」だったというわけだね!「兄のオレよりデカいナニを持つとはナニゴトだッ!?」ってこった!
二人とも見た目がケダモノ系だし、兄貴としてもケダモノののようなナニが欲しかったのに違いない!弟ウルヴァリンとしては「大きさなんか関係無いよ!だって兄ちゃんは兄ちゃんなんだもの!」と思っているのだろうが、兄セイバートゥースとしては"大きさなんか関係無い"という言い方そのものに神経を逆なでされ、より一層憎悪が煮えたぎる、といった構図なのである。これではもはや出口が無い。いやあ、モノのデカさは人間性とは関係無いとはいえ、男の嫉妬ってやっぱ怖いわな!ってかまたオレ、チンポネタなのかよ!?