■40歳の童貞男 (監督:ジャド・アパトー 2005年アメリカ映画)
40歳の童貞男 無修正完全版 (ユニバーサル・セレクション2008年第6弾) 【初回生産限定】 [DVD] [DVD] (2008); ジャド・アパトー
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だからひたすら不器用なモテナイ君が一念発起してジタバタする、というお話でもなく、友人の後押しでもう一度その気になって、割と器用にいろんな女の子にアタックしてみたりしているのである。そしてなんとか女性と知り合って、あれこれありながらも最期は上手く行くわけだが、これにしたって勤め先に買い物に来た女性を誘ったら上手くいった訳で、そこまで描かれた友人の後押しだのなんだのはたいした意味も無いことになってしまう。
だからドラマは性的な事柄に生真面目すぎる男のコメディとして成り立っていて、その生真面目さが可笑しくもありチャーミングであったりもする訳だ。だけどこれじゃあ時期は遅かったけれども知り合うときは知り合うもんだよ、というだけのことで、40歳童貞の悲壮感というのはあまり無い。今まで性経験が無かった事への鬱屈や煩悩や傷心は殆ど描かれないのだ。むしろ、あまりにもウブかつ何にも知らないので「ホントかよコイツ!?」と思ってしまうが、そこがギャグのポイントにもなっているので、あまりに深く考えないほうがいいのだろう。
物語が進むにつれ、それまで「オンナなんて一発やってナンボだぜ!」などとマッチョなセックス観をこれが常識だと言わんばかりに披露していた主人公の友人達が、そのマッチョさゆえにパートナーとうまく行かなくなり、今まで彼らがからかっていた主人公に慰められることとなってしまう。最初はイケイケドンドンで女性を口説くことを描いていた物語はここで転調し、どことなく変だけれど、相手を思いやる気持ちを持つことが出来る主人公のあり方が突然優位に見え始める。この辺の映画的バランス感覚は上手いかもしれない。
まあアレはやればいいってもんでもないし、やらなけりゃいいってもんでもないし、やんないよりはやったほうがええんでないの?とは思うが、やんないことは間違っている、とも言い難い。理性的でありすぎてもなさすぎても困る。普通は、とか一般的には、とかいう話は参考にこそなるにせよ、絶対の条件なんかじゃない。正解など無いから自分で模索するしかない部分も多いだろう。初体験物語というのは映画としても山ほど存在するし、この映画もちょっとユニークな初体験物語ということなんだろう。で、童貞は守るべき、というメッセージが込められているかどうかはオレは知らんがな!
■スーパースター 爆笑スター誕生計画 (監督:スティーヴ・マクカロッチ 1999年アメリカ映画)
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…いやー、久しぶりに箸にも棒にもかからんしょーもない映画観ちまったって感じだな。もともとはサタデー・ナイト・ライブで人気を博した寸劇を同じ出演者で映画化したものらしいが、主演のモリー・シャノンがイタいだけで全然笑えんのだよ。日本で言うなら山田花子主演で学園映画でっち上げてしまったって感じなのか?映画オタクネタなんかも散りばめられているけれどそれ自体盛り上がんないし。
一応ウィル・フェレルも共演しているが、主役を立てるためか、いつもの彼の主演映画と比べたら随分大人しくしてたな。というか、モリー・シャノンにしろ、ウィル・フェレルにしろ、全然高校生に見えないだろ!?皺多すぎだろ!?どこからどう見たって30過ぎだろ!?いくら毛唐のコーコーセーがジジババ臭く見えるからといってあれは反則だろ!?もしかしてここが笑うポイントだったのか!?
いい歳のオバサマのセーラー服姿、といえば角川映画「この子の七つのお祝いに」の岩下志麻のセーラー服というのがあったが、あれも観ているこっちが「すみません本当にすみません」と謝りたくなってしまうほどの虚無感と寂寥感があったなあ…。
おまけにモリー・シャノンはナニを勘違いしているのかあまり有り難くないパンチラを連発だ!世の中に見ていてこれほど悲しくなるパンチラは存在しないんじゃないかと思ってしまったぞ!?というかあれは殆どズロース、ということはズロチラということなのかッ!?