- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2007/04/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (93件) を見る
『出来るかな』シリーズは西原理恵子が様々なことに体当たりで挑む!といういわゆるドキュメンタリー漫画ではあるのだが、そこは西原、チャレンジする内容が一筋縄で行くはずが無い。これまで原子力発電所「もんじゅ」のルポ(できるかな (SPA! COMICS))、インドネシア暴動の見物とカンボジアの地雷原散歩(できるかなリターンズ (SPA! comics))、さらには脱税とホステス業にまで挑んでしまう(できるかなV3 (SPA! comics))。4作目であるこの「クアトロ」での最大の力作はインドの”ヒジュラ”の密着ルポであるが、ヒジュラとはインドのオカマであり、このインド中のオカマたちが一同に会し神との結婚を成就する祭り、インド最大のゲイ・フェスティバル「クーヴァガムの祭り」に突撃する様がなにしろ強烈!インドにおいてアウト・カーストであるヒジュラの存在のあり方も「クーヴァガムの祭り」の一部始終も興味深いが、ひたすら濃すぎるインドオカマのツラ構えを写真入りで見ているとあまりのヤヴァさに思考停止しそうになる!なにしろこのインドオカマ祭りは一見の価値ありだ!そしてそんなインドオカマたちに威嚇と愛情で接する西原が、ああ、やっぱり、素晴らしいのだ。
参考:ヒジュラ