包丁を研ぐ男

先日訳あって錦糸町に出掛けていたオレである。
新しいショッピングモールが出来たらしく、それの偵察だった訳なのだが、基本的に錦糸町というのはオレがそうそう足を踏み入れる場所ではない。
しかしこの錦糸町、オレの後輩の暗黒破廉恥密教坊主『う』のシマではないか。
某社会では他の組のシマに入ったならば挨拶の一つでもしなければ仁義に欠けるとされている。
と言う訳で挨拶代わりのメールを『う』に送る。そうすると『う』から返信が来る。
「大人の町で昼間っから何してるんですか?まさか昼のピンサロデビューっすか?」
…随分な挨拶である。
彼の論理では錦糸町=ピンサロという方程式が成り立つらしい。
ってか、行ってねーっつーの。
そういう『う』、何してるのかと思えば
「今築地に包丁研ぎに行ってるとこっす!」
…だとか。
そういう『う』こそ昼間っから市場で包丁研いで何の商売してるんじゃい!
ってかあいつ、ドス研ぎに行ってるんじゃないだろな!
と彼の人相風体日頃の行動を鑑みてオレなどは一人想像するのであった。


後で訊くと実際は優秀な研ぎ師がいるのらしい。
帰りは築地の市場で獲れたての安い海鮮を仕入れて夕餉に供していたとか。
返す返す御呼ばれしてただ飯にありつけなかったことが悔やまれるオレであった。

食え食え30品目

「肉食は体の血を汚くする」とか言っていた方がいましたが、基本的にオレはなんでも好きなものを適度に食ってりゃあ健康だと思っている人間なので、あんまり気にしないなあ。例えばモンゴルの遊牧民族は一年を殆ど羊肉と羊の乳で作ったヨーグルトぐらいしか食わないらしいですが、それできちんと生きているんだから良いんではないかと。


そんなオレの食生活を心配して「1日30品目を食べるように心掛けなさいよ!」と言われた事があるが、現在この表現は使わないものらしい。調べてみたら

2000年に改訂された新しい食生活指針では、「主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを」とあるだけです。「1日30品目」は消えてしまいました。http://allabout.co.jp/health/healthfood/closeup/CU20030118A/index2.htm

とのこと。この記事自体2003年のものだから、もはや30品目って俗説みたいなもんだと思う。ただ、「いろんなものを食べるように注意してね」ということなんだろうな。全世界見回してみても1日30品目食べられるような環境や経済状態の国ってあまり無いような気がするし、人類の歴史上でもそんなに食ってた時代って無いんではないですか。だいたいこんなに何でも食えるようになったのは日本でもここ2、30年位の話なような気がしますが。


でもそういった意味じゃあピザってトッピング次第では摂取できる品目多そうじゃねえ?それとインドカレーだったら30品目入ってそうな気がするな。スパイスだけだけど。インドと中国はやはり強そうだな。その点アメリカ人なんざろくなもの食ってないんではないですか。あいつら玉蜀黍とステーキしか食わないんだろ。モンゴル人とどこが違うっちゅうねん(←偏見)。