アフロは正義。/映画『ブラック・クランズマン』

■ブラック・クランズマン (監督:スパイク・リー 2018年アメリカ映画) 潜入捜査のため白人による人種差別主義者団体「KKK(クー・クラックス・クラン)」に入団したのは黒人警官だった!?という映画『ブラック・クランズマン』です。しかもこの作品、実話…

詠春拳を封印した男の新たなる戦い/映画『イップ・マン外伝 マスターZ』

■イップ・マン外伝 マスターZ (監督:ウエン・ウービン 2018年香港、中国映画) いわゆる”カンフー映画”についてはまるで暗いのだが、このジャンルを愛しているファンには少々嫉妬心めいたものがある。 子供の頃リアルタイムでブルース・リー体験をしたオレ…

リー・ペリーの『The Complete UK Upsetter Singles Collection』、 Volume 1~4をコンプリート!

■まだまだ続くリー・ペリー・フィーバー! いやあ、オレにとって去年はホンット、レゲエ尽くし、リー・ペリー尽くしの年であった。じゃあ今年は?というとだな、なんとまだまだ「レゲエ尽くしリー・ペリー尽くし」が続行中なのだよ! 昨年のオレの「リー・ペリ…

つれづれゲーム日記:『Vikings:Wolves of Midgard』の巻

■Vikings:Wolves of Midgard (PS4/Xbox One/PC/Mac) ゲーム『Vikings:Wolves of Midgard』である。なにしろバイキングが主人公でありそしてミッドガルドの狼だというではないか。ミッドガルドというのは北欧神話における「人間の住む地」ということであ…

【ネタバレあり】善悪という二元論的な観念への揺さぶり/映画『キャプテン・マーベル』

■キャプテン・マーベル (監督:アンナ・ボーデン & ライアン・フレック 2019年アメリカ映画) ■要注意:今回は【ネタバレあり】です! 『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』ラストのあの惨劇から1年。今年5月に公開されるその続編『アベンジャーズ…

つれづれゲーム日記:『デビルメイクライ5』の巻

■デビルメイクライ5 (PS4/XboxOne/PC) スタイリッシュだ!スタイリッシュなんだ!『デビルメイクライ5』はスタイリッシュがウリのゲームなんだ!スタイリッシュにアクションをキめ、スタイリッシュに敵を倒す!フィニッシュ後はスタイリッシュな戦い方を評価…

ケン・リュウ最新SF短編集『生まれ変わり』を読んだ

■生まれ変わり/ケン・リュウ わたしは過去の自分を捨て、生まれ変わった…。地球に到来した異星の訪問者トウニン人と共生することになった人類は、大いなる代償と引きかえに、悪しき記憶を切除して新しい自分に「生まれ変わる」道を選ぶことが可能になった。…

えッ!?私の彼氏は大富豪!?/映画『クレイジー・リッチ!』

■クレイジー・リッチ! (監督:ジョン・M・チュウ 2018年アメリカ映画) ごく普通の生活を送る彼女が交際していた彼氏は実は大富豪の御曹司だった!?ヤダウソホント!?というラブコメディ『クレイジー・リッチ!』です。 ん?こんな玉の輿ストーリーなん…

第1次世界大戦の惨禍により醜く歪んでしまった友情/映画『天国でまた会おう』

■天国でまた会おう (監督:アルベール・デュポンテル 2017年フランス映画) 2017年にフランスで公開された映画『天国でまた会おう』は第1次世界大戦の惨禍により醜く歪んでしまった友情と、昏い狂気に冒された復讐を描く作品である。それはこんな物語だ。 …

ポーランド製作による狂気の未完SF映画『シルバー・グローブ』

■シルバー・グローブ (監督:アンジェイ・ズラウスキー 1987年ポーランド映画) 「1987年ポーランドで製作されたが政府による製作中止命令により未完のままお蔵入りになっていたSF映画作品が遂に劇場公開/Blu-ray化」 といういわくに満ちた映画『シルバー・…

ステファン・グラビンスキ『不気味な物語』を読んだ

■不気味な物語/ステファン・グラビンスキ 死と官能が纏繞するポーランドの奇譚12篇―― 生誕130年を迎え、中欧幻想文学を代表する作家として近年大きく評価が高まっているステファン・グラビンスキ。ポーランド随一の狂気的恐怖小説作家による単行本『不気味…

最近読んだコミック

■オリオンラジオの夜 / 諸星大二郎 諸星大二郎劇場 第2集 オリオンラジオの夜 (ビッグコミックススペシャル) 作者: 諸星大二郎 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2019/01/30 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 諸星さんの新刊、オール新作。一…

映画『移動都市/モータル・エンジン』は宮崎駿でスチーム・パンクなSFファンタジーだった!

■移動都市/モータル・エンジン (監督:クリスチャン・リヴァーズ 2018年アメリカ映画) 映画『移動都市/モータル・エンジン』は邦題の通り「移動する都市」を巡って描かれるSFファンタジー作品である。脚本・製作にピ-ター・ジャクソン、監督にPJ映画の…

『グリーンブック』は【限界中年】の心の旅路を描く映画だった・・・・・・ッ!?

■グリーンブック (監督:ピーター・ファレリー 2018年アメリカ映画) 映画『グリーンブック』、黒人差別が今よりずっとあからさまだった60年代アメリカを舞台にして、イタリア系チンピラ白人が天才黒人ピアニストのツアードライバーをしちゃう、てなお話でア…

奥浩哉の『GIGANT』に日本SF大賞を!!

■GIGANT(3) / 奥浩哉 (注:今回の記事は果てしなく下品低劣俗悪下劣な文章だけで書かれておりますのでそういうの苦手な方はお読みにならないでください) 『GANTZ』『いぬやしき』の奥浩哉による新作コミック、『GIGANT』の単行本第3巻が発売されました。…

『J・G・バラード短編全集 第4巻』(だけ)を読んだ

■J・G・バラード短編全集(4) 下り坂カーレースにみたてたジョン・フィッツジェラルド・ケネディ暗殺事件/J・G・バラード 『結晶世界』『ハイ・ライズ』などの傑作群で、叙事的な文体で20世紀SFに独自の境地を拓いた鬼才の全短編を五巻に集成。第四巻には自…

スタニスラフ・レム原作によるチェコの古典SF映画『イカリエ-XB1』

■イカリエ-XB1 (監督:インドゥジヒ・ポラーク 1963年チェコスロバキア映画) 「1963年、共産主義下にあったチェコで製作された本格SF映画」というふれこみの映画『イカリエ XB-1』を観た。 《物語》22世紀後半、宇宙船イカリエ-XB1は生命探査のためアルフ…

つれづれゲーム日記:『メトロ エクソダス』の巻

■メトロ エクソダス (PS4 / Xbox One) ポスト・アポカリプス世界を舞台にしたFPSゲーム『メトロ エクソダス』が発売されたのでオレもいそいそとプレイしている最中である。ポスト・アポカリプスちゅうのは「全面核戦争後の文明が崩壊し殆どの人類が死に絶…

『アリータ:バトル・エンジェル』は主人公の目が大きいだけじゃない大興奮な映画だったッ!

■アリータ:バトル・エンジェル (監督:ロバート・ロドリゲス 2019年アメリカ映画) ◆『アリータ:バトル・エンジェル』を観た 木城ゆきとによる日本のコミック『銃夢』を原作に、監督:ロバート・ロドリゲス、脚本:ジェームズ・キャメロンで製作されたSF映…

怪人連盟第3弾『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン:センチュリー』を読んだ

■リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン:センチュリー / アラン・ムーア(原作)、ケビン・オニール(画) 1910年、火星人の侵略から倫敦を守り抜いた怪人連盟。だが、その代償は大きかった。ジキルとグリフィンが命を落とし、ネモ船長…

橋本治最後の時評集『思いつきで世界は進む』を読んだ

■思いつきで世界は進む――「遠い地平、低い視点」で考えた50のこと / 橋本治 今年1月末に亡くなった橋本治の時評集『思いつきで世界は進む――「遠い地平、低い視点」で考えた50のこと』はPR誌「ちくま」の2014年7月号から2018年8月号までの巻頭随筆をまとめた…

つれづれゲーム日記:『バイオハザード RE:2』の巻

■バイオハザード RE:2 (PC / PS4 / Xbox One) (この「つれづれゲーム日記」はゲームのレヴューでも紹介文でも攻略法でもなんでもなく、ゲームをネタに適当なことをダラダラと書き殴るという誰も何も得をすることのない読むだけ無駄な空虚な穴埋め記事をコ…

スティーヴン・キングの新作ホラー小説『心霊電流』を読んだ

■心霊電流(上)(下) / スティーヴン・キング 途方もない悲しみが、若き牧師の心を引き裂いた―6歳の僕の前にあらわれたジェイコブス師。神を呪う説教を執り行ったのち、彼は町から出て行った。しかしその後も僕は、あの牧師と何度も再会することになる。かつ…

レゲエとは、ダブとはなんなのか。レゲエ・ドキュメンタリー2作を観て考えた。

■2作のレゲエ・ドキュメンタリーDVD もう1年近く、レゲエばかり聴いている。以前はエレクトロニカ一辺倒だったのだが、今やレゲエしか聴けない。リー“スクラッチ”ペリー作品への熱狂的評価から始まったオレのレゲエ熱は、70年代前後のルーツ・レゲエ探求へと…

一人の少女が北欧神話の暗黒世界を駆け抜けるアクション・ゲーム『Hellblade: Senua's Sacrifice』

■Hellblade: Senua's Sacrifice (PS4)(XboxOne)(PC) ラグナロク(北欧神話における世界の終焉)をテーマに、一人の少女が死した恋人を生き返らすため冥府ヘルヘイムへと墜ち、そこで異形の存在との戦いを繰り広げる、というのがこのゲーム『Hellblade: Senua…

アメコミスーパーヒーロー映画『アクアマン』は『バーフバリ』だったッ!?

■アクアマン (監督:ジェームズ・ワン 2018年アメリカ映画) ■『アクアマン』は『バーフバリ』だったッ!? 「王国の覇権を掛けて争う二人の王子!因縁に満ちた二人の出生!一人は邪な心を持つ無頼漢、一人は野に下った正義の男!命を狙われるその母は目力…

悪逆非道の東インド会社に立ち向かえ!/映画『Thugs of Hindostan』

■Thugs of Hindostan (監督:ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ 2018年インド映画) ■悪逆非道の東インド会社に立ち向かえ! 「インドの民よ!暴虐極まる東インド会社に立ち向かえ!」とばかりに憂国の志士たちが戦いを繰り広げる歴史エンターティン…

オレとウイスキー

オレは酒といえば数十年頑なにビール党である。当然のことだが発泡酒などビールと認めていないし飲むことすらしない(ただしコリアンダーなど添加した一部のベルギービールは除く)。まあ威勢よく書いたが実はビールばかり飲むようになったのは村上春樹小説…

『バジュランギおじさん』でサルマーン・カーン・ファンになった方の為のサルマーン・カーン出演作ガイド26作!

現在公開中の大ヒット映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』、皆さんもうご覧になられたでしょうか。インドとパキスタンとの国境を越え、迷子の女の子を送り届けようと奮戦する一人の心優しい男の姿を描く素晴らしくハートウォーミングな作品なのでま…

『ロボット』の監督シャンカールが描く美と醜の饗宴〜映画『マッスル 踊る稲妻』

■マッスル 踊る稲妻 (監督:シャンカール 2015年インド映画) ■『ロボット』監督シャンカールによる問題作『マッスル 踊る稲妻』 インド映画に興味の無い日本の観客を巻き込んでヒットしたエポックメイキングなインド映画、というと最近では『バーフバリ』サ…