メモリの藻屑

魔法の話、その他の話

子供の頃の話。手品を魔法と誤解していたガキだった。TVで観た手品。紙の封筒に入れた水をもう一度コップに戻すと、それはオレンジジュースになっていた。紙を紐状に切ってドンブリに入れ、お湯を注ぐとそれはラーメンになっていた。ガキのオレはやってみた…

化石を集める話、その他の話

また子供の頃の話。 オレの住んでいた近辺では、化石がよく採れた。ちょっとその辺を穿り返すと、二枚貝の化石がよく出てきた。調べたら、二枚貝は化石でも時代が新しいものらしかった。いつか、三葉虫やオーム貝やフズリナやウミユリの化石が採れないかな、…

迷路の話、その他の話

またしても子供の頃の話。 冬になると雪が全てを覆った。オレの家の近所は空き地が多くて、どこもかしこも白い平原みたいだった。一晩で膝ぐらいの高さまで積もっていた。この雪の積もった空き地での遊び。誰もまだ踏んで無い雪を踏み締めて、大きな迷路を作…

恐かった話、その他の話

子供の頃の話。 「指の爪と肉の間を切って、そこにばい菌が入ったら腐って指を切り落さなければならない」と教えられたことがあった。そしてある日爪先の肉を切ってしまった。自分の指は腐って切り落されてしまうんだろうか。恐ろしくて恐ろしくて治るまで毎…

瞳の中の星の話、その他の話

子供の頃の話。 クマのぬいぐるみを買って貰い、寝るときには欠かさずそれを抱いて寝ていた。子供だったから寝室を暗くするのが恐くて、いつも小さな電球は付けていた。小さな電球の光はクマのぬいぐるみの黒い瞳に乱反射してあたかも星が散っているように見…

ブロンドのあのコの話、その他の話

今日も子供の頃の話。 オレの町には暫く米軍が駐留していた時期があった。冷戦中のソ連への前哨基地だったのだ。だからそこここに外人のアパートがあり、外人が住んでいた。外人のアパートから出されるゴミには見た事も無い外国の食い物のパッケージが棄てら…

ポケットの話、その他の話

オレが小学生になったかならないかの子供の頃の話。 いつも両手をズボンのポケットに突っ込んで歩く癖があった。TVドラマのタレントか何かに影響されたのかもしれない。それはもう、四六時中ポケットに手を突っ込んでいた。母はだらしない、と、見るに見かね…