ディズニー実写ファンタジー『アラジン』は青いウィル・スミスが最高過ぎる映画だったッ!?

■アラジン (監督:ガイ・リッチー 2019年アメリカ映画) いつもは「マッチョがドンパチ」だったり「いろんな意味でゲロゲロ」だったり「基本的にバカアホマヌケ」だったりと不遜かつしょーもない映画ばかり観ているオレなんですが、なんとこのあいだ"夢と冒…

映画『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』は清々しいほどに心洗われる駄作だった

■アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲 (監督:ティモ・ブオレンソラ 2019年フィンランド・ドイツ・ベルギー映画) 世紀の極悪軍団ナチスは生きていた!?それも月の裏側で!?第2次大戦を密かに生き延びた彼らは、秘密の月面基地を築き、地球征服の機会を虎視…

最近聴いたレゲエやらダブやら

なんかもうムキになって聴いていたので相当大量の音源となり、面倒なのでアルバム毎の説明は割愛させてください……(手抜き)。 ■Derrick Harriott Reggae, Funk & Soul 1969-1975 Derrick Harriott Reggae, Funk & Soul 1969-1975 [国内盤CD] (DSRCD009) アー…

橋本治の『父権制の崩壊 あるいは指導者はもう来ない』を読んだ

■父権制の崩壊 あるいは指導者はもう来ない/橋本治 今年1月に亡くなった橋本治さんの本はこの間出た『思いつきで世界は進む――「遠い地平、低い視点」で考えた50のこと』が最後なのかと思ったらまだあるのらしい。この『父権制の崩壊 あるいは指導者はもう来…

冷戦下にある男女の数奇な愛の遍歴/映画『COLD WAR あの歌、二つの心』

■COLD WAR あの歌、二つの心 (監督:パヴェウ・パヴリコフスキ 2018年ポーランド・イギリス・フランス映画) 映画『COLD WAR あの歌、二つの心』は冷戦下のヨーロッパを舞台に、二人の男女の数奇な愛の遍歴を描いたドラマだ。 監督はポーランドで活躍するパ…

ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』を読んだ(ラテンアメリカ文学)

■夜のみだらな鳥/ホセ・ドノソ 望まれない畸形児“ボーイ”の養育を託された名家の秘書ウンベルトは、宿痾の胃病で病み衰え、使用人たちが余生を過ごす修道院へと送られる。尼僧、老婆、そして孤児たちとともに暮しながら、ウンベルトは聾唖の“ムディート”の…

2019年上半期映画ベストを特に深く考えることなく挙げてみる

もう7月も半ばであるがここで「2019年上半期映画ベスト」などというものを書き殴っておきたいと思ったのである。 実は今までこのブログで「上半期ベスト」などというのはやったことがないのだが、万年ネタ枯渇症のブログであるが故に周囲のブロガーさんのモ…

冥界の使者たちの隠された因縁!第一章は序章に過ぎなかった!? /映画『神と共に 第二章:因と縁』

◼️神と共に 第二章:因と縁 (監督:キム・ヨンファ 2018年韓国映画) ついこの間日本でも公開された“地獄エンターテイメント”映画『神と共に 第一章:罪と罰』の続きとなる『神と共に 第二章:因と縁』を観に行ってきました。実はこの第二章、最初から2部構成を…

ヤマザキマリの『パスタぎらい』を読んだ

■パスタぎらい/ヤマザキマリ イタリアに暮らし始めて三十五年。断言しよう。パスタよりもっと美味しいものが世界にはある!フィレンツェの絶品「貧乏料理」、シチリア島で頬張った餃子、死ぬ間際に食べたいポルチーニ茸、狂うほど愛しい日本食、忘れ難いおに…

バンドデシネ・アーチスト、バスティアン・ヴィヴェス特集:その4『ラストマン(6)』

■ラストマン(6)/バラック、 ヴィヴェス 、サンラヴィル バンドデシネ作品『ラストマン』は日本では現在最新刊6巻が刊行されている現在進行形のコミックである。内容はこれまで紹介した3作と大きく異なり、日本の少年漫画誌で連載されてもおかしくないメジャ…

バンドデシネ・アーチスト、バスティアン・ヴィヴェス特集:その3『塩素の味』

■塩素の味/ バスティアン・ヴィヴェス この『塩素の味』は2008年刊、今回紹介した中でも初期の頃の作品にあたり、同時に作者バスティアン・ヴィヴェスの名を大きく世間に知らしめた作品でもある。日本でも作者の初紹介作であり、唯一の全ページカラー作品だ…

バンドデシネ・アーチスト、バスティアン・ヴィヴェス特集:その2『ポリーナ』

■ポリーナ/バスティアン・ヴィヴェス 日本では2014年に刊行された『ポリーナ』はバレエ・コミックである。幼少よりバレエの才能に恵まれたロシア生まれの少女ポリーナが、厳格なバレエ教師との間で悩み葛藤し対立しながら、あるいは友人や恋人や協力者との…

バンドデシネ・アーチスト、バスティアン・ヴィヴェス特集:その1『年上のひと』

■年上のひと/バスティアン・ヴィヴェス バスティアン・ヴィヴェスといえば新進バンドデシネ・アーチストとしてかねてから注目を浴びる作家だが、オレは格闘ファンタジーコミック『ラストマン』でしか名前を知らなかった。で、それ以外の作品にも触れてみよ…

少年少女の夏休み/映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

■スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム (監督:ジョン・ワッツ 2019年アメリカ映画) マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『アベンジャーズ/エンドゲーム』、凄まじい作品でしたねえ。『インフィニティ・ウォー』のあのとんでもないラストを…

クトゥルー神!陰陽師!蘇った超絶剣士!明治天皇暗殺計画!伝奇小説『大東亜忍法帖【完全版】』がとてつもなく面白かった!

■大東亜忍法帖【完全版】/荒山 徹 幕末維新の騒乱期。命を落とした超絶剣士達が次々と蘇った。千葉周作、男谷精一郎、伊庭軍兵衛、近藤勇、土方歳三、沖田総司など総勢十二人! そして彼らを率いるのは、山田一風斎と名乗る謎の陰陽師。邪神“くとぅるー”の…

ロッセリーニ、ゴダール、パゾリーニ、グレゴレッティ、合わせてロゴパグ。/映画『ロゴパグ』

■ロゴパグ (監督:ロベルト・ロッセリーニ、ジャン=リュック・ゴダール、ピエル・パオロ・パゾリーニ、ウーゴ・グレゴレッティ 1963年フランス・イタリア映画) オレたちロゴパグ族! 「ロゴパグ」。それはパグ犬でもなく口パクのことでもなくバグったロゴ…

崩壊したアメリカの大地を少女とロボットが往くグラフィック・ノベル『エレクトリック・ステイト』

■エレクトリック・ステイト/シモン・ストーレンハーグ 1997年、無人機ドローンによる戦争で荒廃し、ニューロキャスターで接続された人びとの脳間意識によって未知なる段階に到達した世界が広がるアメリカ。10代の少女ミシェルと、おもちゃの黄色いロボット…

映画『メン・イン・ブラック:インターナショナル 』はやっぱりひたすらお気楽なB級SF作品だった

■メン・イン・ブラック:インターナショナル (監督:F・ゲイリー・グレイ 2019年アメリカ映画) 『M.I.B.(メン・イン・ブラック)』シリーズ第4弾『M.I.B.:インターナショナル』が公開されたというので観に行ったのだ。 シリーズは1作目が1997年公開…

地獄で生きるということ/映画『暁に祈れ』

■暁に祈れ (監督:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール 2018年アメリカ・イギリス・フランス・中国映画) なんだかとんでもなく物凄い映画を観てしまったのでざっくり紹介したい。タイトルは『暁に祈れ』、米英中仏合作のドラマだ。 どんなとっかかりでこの作…

アストリアス『大統領閣下/グアテマラ伝説集』を読んだ(ラテンアメリカ文学)

■大統領閣下 グアテマラ伝説集/アストリアス 先日読んだイサベル・アジェンデの『精霊たちの家』がたいそう面白かったのでもう少しラテンアメリカ文学を読んでみるべえかと思い手にしたのがグアテマラの作家、ミゲル・アンヘル・アストリアスによる『大統領…

つれづれゲーム日記:『Titan Quest(タイタンクエスト)』の巻

■Titan Quest(タイタンクエスト)(PS4/Xbox One/Nintendo Switch/PC) 「ハクスラが欲しいか」ある夜オレが惰眠をむさぼる布団の枕元にゲームの神が降りてきてこう言ったのである。寝惚け眼でオレは答えた。「ハクスラっすか。いいっすねえ。アレとかコレ…

アジアン・ビューティーの活躍するアクション映画3作/『ハイ・フォン:ママは元ギャング』『MARIA マリア』『ジャイアント・チリペッパー』

■ハイ・フォン:ママは元ギャング (監督:レ・ヴァン・キエ 2019年ベトナム映画) 「アジアン・ビューティーの活躍するアクション映画3作」というタイトルで今回紹介する映画3作、まず最初はベトナム映画『ハイ・フォン:ママは元ギャング』。 主人公の名は…

映画『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』はマジカル・ミラクル・ミステリー・ツアーだった!?

■クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅 (監督:ケン・スコット 2018年フランス・アメリカ・ベルギー・シンガポール・インド映画) 今日紹介するのは2018年製作でつい最近日本でも公開された『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』とい…

『きっと、うまくいく』『PK』の監督ラージクマール・ヒラニによる最新作『SANJU/サンジュ』

■SANJU/サンジュ (監督:ラージクマール・ヒラニ 2018年インド映画) (この記事は2018年12月22日に更新した記事「『きっと、うまくいく』『PK』の監督ラージクマール・ヒラニによる新作伝記映画『Sanju』」を日本公開に合わせ内容を少々変更してお送りして…

ブチ切れ除雪作業員の復讐大作戦!?/映画『スノー・ロワイヤル』

■スノー・ロワイヤル (監督:ハンス・ペテル・モランド 2019年アメリカ映画) 麻薬売買にまつわる事件に巻き込まれ殺された息子の敵を討つため、一人のオッサンが立ち上がる!という映画『スノー・ロワイヤル』でございます。 息子を殺された親父というのを…

インドと共に歩んできた男の60年に渡る愛と苦闘/映画『Bharat』

■Bharat (監督:アリー・アッバース・ ザファル 2019年インド映画) 激動の近代インド史と共に生きてきた男がいた。彼の名はバーラト。映画『Bharat』は印パ独立から21世紀初頭にかけ、流転し続けるインドの歴史と寄り添うように生きた一人の男の、愛と苦闘…

寓話的な物語と深化した映像美を誇るインド歴史大作 / 映画『パドマーワト 女神の誕生』

■パドマーワト 女神の誕生 (監督:サンジャイ・リーラー・バンサーリー 2018年インド映画) (この記事は2018年1月29日更新の拙ブログ記事「寓話的な物語と深化した映像美を誇る歴史大作 / 映画『Padmaavat』」を映画日本公開に合わせ内容を一部変更して更…

京極夏彦の『今昔百鬼拾遺 河童』を読んだ

■今昔百鬼拾遺 河童/京極夏彦 昭和29年、夏。複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かっ…

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』はまあまあだったかな

■ゴジラ キング・オブ・モンスターズ (監督:マイケル・ドハティ 2019年アメリカ映画) ■オレとゴジラ 怪獣が好きだった。ウルトラマンやウルトラセブンの、円谷怪獣が好きだった。怪獣が好き過ぎて、当時小学校にまだ上がっていない年齢なのにもかかわらず…

『ゲーム・オブ・スローンズ』原作者ジョージ・R・R・マーティンの『ナイトフライヤー』はエゲツナイSF短編集だったッ!?

■ナイトフライヤー/ジョージ・R・R・マーティン 最近のアメリカTVドラマで最大の話題となったのは『ゲーム・オブ・スローンズ(GOT)』最終章の公開でしょう。いやー『GOT』、オレも大好きなシリーズでしてねえ、一応シーズン7までは観てるんだが最終章であ…