1年近くリー・ペリーの作品をしつこく収集してきたのだが、重要作というのはもう殆どコレクションしてしまい、あとは目に付いた作品を評価は気にせず行き当たりばったりに購入するようになってきた。まあ落ち穂拾いである。ただしリー・ペリー作品なのでつまらない事はないものの、これまで購入したコンピ等の曲と相当ダブるようになってきたことは否めない。しかしダブリを気にしていたらリー・ペリー作品は収集できないのだ!
併せて、これまではいわゆる”ブラックアーク期”を中心としてコレクションしてきたのだが、この間コンプリートした「Complete UK Upsetters Singles Collection」4Setで初期作品の面白さに気付き、そういったスカやロックステディの聴くことのできる初期作を集めるようになった。
とまあそんな訳で落ち穂拾い的に集めたリー・ペリー作品をここで紹介してみよう。
■Dry Acid 1968 / Lee Perry
1968~1969年にリー・ペリーがプロデュースした初期曲を集めたアルバム。全26曲で65分!ペリーの初期作コンピとして悪くない。
■Eastwood Rides Again / Upsetters
1970年にジャマイカにおいて既発シングルとアルバムオリジナル曲をまとめてリリースした初期作。悪くない。
■Scratch the Upsetter Again / Upsetters
これまた1970年リリースの初期作、さらに例によってオルガンフィーチャー曲多し。この頃のアルバムはどれも良作。
■Upsetter Shop 1 / Lee 'Scratch' Perry
1997年にHeartbeat RecordsによってリリースされたのBlack ArkスタジオとRandy'sで録音された曲のダブをまとめたもの。
■Upsetter Shop 2: 1969-73 / Lee 'Scratch' Perry
リー・ペリーのスカ/ロックステディ時代の古典的楽曲を集めたコンピ。ダブは無し。
■The Upsetter Collection / Upsetters
割とよく中古で見かけるコンピで内容は遜色無いんだが、なにしろ今購入したら殆どがダブリ音源だった!
■The Good, The Bad And The Upsetters: Jamaican Edition / The Upsetters
初期作。実は『The Good, The Bad And The Upsetters』 という作品は別にあり、しかもそれはUKで製作されたリー・ペリー不参加のアップセッターズ作品なのだが、こちらはリー・ペリーがプロデュースした内容は別のジャマイカン・エディションということになる。ややこしい。でも曲はいいよ!
■Give Me Power / Lee Perry
70~73年にリリースされたペリー音源をコンパイルし88年にリリースされたアルバム。特筆すべきはこれがレゲエ研究家のスティーブ・バロウによってコンパイルされたものであるということ。よって内容の濃い初期ペリー作を体験できるよ。
■Beat Down Babylon / Junior Byles
1972年にリリースされたリー・ペリー・プロデュースによるJunior Bylesの名盤の誉れ高いアルバム。 オリジナルアルバムはレア盤となり高値で取引されているが、こちらボーナス曲を多数収録したリイシューCDのほうが手に入りやすい。
■The Upsetter / Lee 'Scratch' Perry
緑溢れる森の木陰で二人の女性に挟まれるペリーさん、というムフフなアルバムジャケットのこの作品、実はなんとアップセッターズのファースト・オリジナル・アルバムとなる。こんなファーストから才気に満ちたカッコいいルードボーイサウンドを展開していたペリー&アップセッターズ、やはり別格であった。
■Chapter 2 of "Words" Words of My Mouth / Lee 'Scratch' Perry
リー・ペリーの人気曲「Words」の様々なバージョンを集めたアルバム第2弾。「Words」以外の曲も入ってるよ。
■Chicken Scratch / Lee 'Scratch' Perry
まだ駆け出しだった頃の初期ペリー、スタジオワン時代の歌モノ・スカ作品でプロデュースはコクソン・ドット。おまけにバックのオケがスカタライツ、これがまたパワフルで素晴らしい。
■Return Of Django / Lee Perry
リー・ペリーの初期オリジナル・アルバムで、オルガンをフィーチャーした曲の多いなかなかのご機嫌作。注意して欲しいのは、まずここで紹介している『Return Of Django (Remastered)』はオリジナルアルバムにボーナストラック8曲を加えたものだが、全く同じジャケットで『Return Of Django』と『Eastwood Rides Again』2作のアルバムをカップリングしたものも出回っているので購入の際には気を付けよう。
■Rockstone: Native's Adventures with Lee Perry at the Black Ark / Native
PRESSURE SOUNDSからリリースされていたNativeというバンドのリー・ペリー・プロデュースによるレア・アルバム。時折聴こえるロック的なアプローチが面白い。
■Dubstrumentals / Lee Perry
リー・ペリーのインスト3部作『Kung Fu Meets The Dragon』『Return Of The Wax』『Musical Bones』&ボーナストラックを2CDに収めたお得なアルバム。3枚とも持ってたけど買っちゃった!
■The Trojan Albums Collection: Lee Perry & the Upsetters
Torojanからリリースされていたリー・ペリーの4枚のアルバム『Africa's Blood』『Battle Axe』『Rhythm Shower』『Double Seven』をCD2枚にまとめたお徳版。 『Double Seven』のみアルバムで持ってた。
■Dub-Triptych / Lee 'Scratch' Perry
アルバム『Blackboard Jungle Dub』『Cloak & Dagger』『Revolution Dub』3枚を1CDにまとめたまたまたお得なアルバム。『Cloak & Dagger』だけ所有していなかったのでゲット。
■The Upsetter: Essential Madness from the Scratch Files / Lee Perry & the Upsetters
60年代後半から70年代に掛けてのアップセッターズの音源をコンピ。落ち穂拾い。
■Disco Devil: The Jamaican Discomixes / Lee Perry & the Upsetters
ブラックアーク期の12インチマキシシングル作品を集めたコンピ。いわゆるロングバージョン尽くし!2枚CD18曲収録、これは面白いアルバムだったな。